自分のゲノムデータを公開している人たち

ゲノムデータはその人の遺伝的特徴のすべてを表しているもので、個人情報の塊といえるものです。通常研究でヒトのゲノムデータを扱うときは匿名化されたデータとして扱いますが、しかし科学の発展のためにあえて自分のゲノムデータを公共データベースで公開している人がいます。実名のゲノムデータがあれば、ゲノム解析のデータと実際のヒトとを結びつけて結果を見ることができ、解析結果が一気に身近なものになりますよね?まさに学習用には最適といえます。

今回はそのような「あえて自分のゲノムデータを公開している人たち」を紹介していきます。それにしても、その献身的な精神には頭が下がるばかりですね…

慶應義塾大学 冨田勝教授

慶應大学の冨田教授はバイオインフォマティクスの授業における学生のための教材として、なんと自分のゲノムデータを公開してしまいました。授業の教材として自分の最大の個人情報であるゲノムデータを公開してしまうという教育に対する熱意は本当にすごいですね…

その時のプレスリリースが以下です。

慶應大学の授業の教材ですが、公共データレポジトリのINSDC(国際塩基配列データベース)に公開されているものなので誰でも自由にダウンロードして使うことができます。DDBJ(日本DNAデータバンク)から以下のURLで冨田教授のゲノムデータにアクセスできます。

ジェームズ・ワトソン

写真:Wikipediaより

言わずと知れたDNAの二重らせん構造の発見者ジェームズ・ワトソンも自分のゲノムデータをINSDC(国際塩基配列データベース)に公開しています。DDBJ(日本DNAデータバンク)から以下のURLでジェームズ・ワトソンのゲノムデータにアクセスできます。

ジョン・クレイグ・ヴェンター

写真:Wikipediaより

ジョン・クレイグ・ヴェンターはアメリカの分子生物学者かつ実業家です。彼のことを知っている人は多くないかもしれませんが、ヒトゲノム計画を(結果的に)大きく前進させることに貢献した人物です。
彼は公的な国際プロジェクトとしてのヒトゲノム計画に対抗して、ショットガン・シークエンシング法を用いた自前の商業的なヒトゲノム計画を始めて、得られた遺伝子を特許化してしまおうと考えます。当然大きな反発を招き、最終的にはデータの即時・無償公開(バミューダ原則)が採用され遺伝子の特許化は回避されますが、このヒトゲノム計画とジョン・クレイグ・ヴェンターの競争が結果的にヒトゲノム計画を大きく前進させることになったのでした。

そんないろいろあったジョン・クレイグ・ヴェンターですが、彼も自分のゲノムデータをINSDC(国際塩基配列データベース)に公開しています。DDBJ(日本DNAデータバンク)から以下のURLでジョン・クレイグ・ヴェンターのゲノムデータにアクセスできます。

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