OpenCV-Pythonにおけるデータ構造【OpenCV】

OpenCVはC++でプログラムが書かれており、Python向けのラッパーを用いる際はデータ構造をPythonでのデータ構造に変換して考える必要があります。ここでは、OpenCVのAPIドキュメントに出てくるデータ構造がPythonでは何に相当するのかを解説します。

Pythonには汎用的な多次元配列を扱う数値演算ライブラリであるNumPyがあり、OpenCVにおける多次元配列(画像の画素情報など)はすべてNumPyのndarrayを用いるように対応しています。また、Pythonでは関数やクラスの戻り値として複数の値を定義することが可能であり、引数としても柔軟に設定することができることから、OpenCVにおいて座標を表すクラスなどはPythonでは定義されておらず、タプルとして表現することになっています。

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OpenCV-Pythonについて【OpenCV】

OpenCVはオープンソースの画像処理・画像解析用のライブラリです。

プログラム本体はC++で書かれていますが、Python、Javaのラッパーが公式に用意されています。また、非公式にはC#のラッパーなども用意されています。
どの言語を用いてOpenCVのプログラムを書いても同じなのですが、Pythonを用いることでシンプルなコードを書くことができ、統計処理や機械学習などの他のPythonライブラリとも連携することが可能になるなど、様々なメリットがあります。ここではPythonを用いたOpenCVの操作の方法を見ていきます。

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加速器BNCT治療システムが医療機器として承認される見込みになりました!【BNCT】

2020/2/19に厚生労働省薬事・食品衛生審議会医療機器・体外診断薬部会で審議され、京大・住友などのグループの加速器BNCT治療システムが医療機器として承認されることが了承される見込みとなりました。(プレスリリース)

まずは治療装置の承認が得られそうなので、あとは治療薬の承認が得られれば、いよいよ(研究所ではなく)病院で行われるBNCTが本格的に始まっていきそうですね。原子炉ではなく病院で1年中いつでも行える治療になって初めてがん治療の選択肢の一つとして考えることができるようになります。

これから盛り上がっていきそうなBNCTにますます目が離せません!

ショートカット?シンボリックリンク? – ファイル・フォルダにリンクを張る方法【Windows】

Windowsユーザーならショートカットは使ったことがあると思います。ショートカットの本体は、目的のパスが記載された単なるファイル(拡張子 .lnk)であるので、エクスプローラで素早く目的のファイル・フォルダを開くためには役に立ちますが、ほかのプログラムやコマンドからアクセスしようとすると思ったようには動作してくれません。例えば次のようなケースではショートカットではうまくいきません。

OneDriveでデータを同期していて、自宅のデスクトップPCではOneDriveはDドライブ直下だが、持ち運び用のモバイルPCではCドライブ直下にOneDriveフォルダを置いているとします。この時、あるアプリケーションでOneDrive上のフォルダを開くためにはPCごとにデータの保存先を正しく指定しなくてはいけません。
例えばPythonで何か処理するプログラムを組んでいて、ソースコードをGitHubなどでPC間で同期していても、ファイルの保存先は扱っているPCごとに毎回書き換えなくてはいけなくなってしまいます。こういう場合に、ショートカットを用いても、Pythonプログラムからは、そこに.lnkファイルがあると認識されるだけですよね?

こういう場合には、「シンボリックリンク」というものを活用すると解決できます。

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